東大医学部 その2

同級生で東大医学部に行った友人二人目の話。

その彼も小学校の塾から一緒だった。つまり、一人目の彼ともみんな同じ塾出身だ。 その後中学・高校も同じで、長い付き合いだったので本当に仲のいい友人だった。

そして大学で進路は分かれた。彼は東大の理Ⅰに合格し、自分は東大に落ちた!

おや、理I?医学部は理Ⅲでは?と思われるかもしれない。

実は東大は1年目と2年目途中までの成績と、学生の志望を元に、三年生で進学する部科が決まる。 そして東大医学部は、理Ⅲのみならず、少数ながら理Ⅱや他科からも進学できる。

例えば2016年でいうと、64人を理Ⅲから(理Ⅲからは、志望すればほぼ無条件で行ける)。10人を理Ⅱから。3人を他の全科から取る。という内訳になっている。結果、3人の枠を争う理I、文科が最も高い点数が必要となる。

そのあたり以下のサイトに詳しい。 https://todai.info/shinfuri/medical.php

友人は東大に入った後一念発起し大学で勉強して(東大に入った時点で既に十分に勉強したのだが)、一年留年はしたものの、進振りで医学部に進んだ。 そして、元々子供好きだったのもあり、今は小児科医をやって超忙しい日々を送っているそうだ。すごい!

彼の性格はというと、小さいころから考え方が大人びた人間で、シニカルなおぼっちゃんという感じ。ガリ便では無いけれど決して道を踏み外さないタイプ。 でも、ゲーセンなんて不良の行く場所だと思っていた若き中学生の自分を、ゲーセンに連れ込んでくれたのは彼だ。

そのくせに、結局私の方がゲームにはまって、青春をゲーセンに捧げていると、「まだゲームなんてやってるの?」と突っ込んでくれたのも彼だ。 そんなシニカルな面はあれど、とにかく性格が良くてまっすぐな人間だった。

子供のために難病とも戦う彼にエールを送りたいです!