1984年

ジョージ・オーウェルの「1984年」を読みました。

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読んで数日は、その世界観が頭の中をグルグル回っておかしな気分になりました。 それくらい衝撃が大きかったですね。

内容はいわゆるディストピアものですが、読み始めてすぐに、映画「未来世紀ブラジル」を思い出しました。テリー・ギリアム未来世紀ブラジルを、1984年版「1984年」と言っていた意味がようやく分かりました。全体主義の恐怖や、記録省・情報省・情報隠滅のためのダクトなど、世界観を作りだす要素が少しだけ形を変えて共通して出てくる所なんかも。

これを読む人は、あくまで小説の世界であって現実には起こりえないと思うかもしれませんが、一度全体主義や情報統制が強固になってしまうと、再び自由な世界に戻すことが如何に難しいことであるかを、想像させてくれます。

実際世界にはそういう状況に陥っている国がいくつもあるし、日本も近年は右傾化・全体主義の流れを感じます。自由は無条件で保証されているものではなく、命がけで守るものだという事を忘れないようにしたい。